クリーニング店経営のヒント

経営・分析
クリーニング店開業のポイント

クリーニング店には、大きく2種類あります。 
1つ目は、お客様から衣服を預かり、自店でクリーニングをするお店。(一般店)
2つ目は、お客様から衣服を預かり、提携工場でクリーニングして、お客様にお返しするお店。(取次店)

最近では「宅配型クリーニング」という業態が普及してきていますが、その多くは1つ目の一般店が運営しています。店舗を持たない分、地代家賃・人件費などを安く抑えられるため、お客様は安い料金で利用することができたり、郵送やコンビニなどでクリーニングを出したり受取ったりすることができる、という面白い業態です。

開業するならどちら?

新規でクリーニング店を開業しようとする場合は、ほとんどの場合は2つ目の「取次店」と言われる洗たく物の受取及び引渡しのみを行うクリーニング店(所)を開業することになるでしょう。

取次店を開業するするには、ご自身でクリーニング工場を開拓・提携して取次店を始める、というケースとクリーニングのフランチャイズチェーンに加盟して、取次店を始める、というケースのどちらかになります。
やはり多いのは、クリーニングチェーンに加盟して開業する、という後者でしょう。

では、どのクリーニングフランチャイズチェーンに加盟するのが一番良いか、ということになりますが、新規開業の場合には、やはり知名度が高く、本部の開業後サポートがしっかりしているところを選ぶほうが無難と言えます。
開業資金(加盟金)が安いからと言って、本部の体制がしっかりとしていないチェーンに入ってしまうと、販促(集客)をしっかりしてくれない、経営のアドバイスをほとんどしてもらえない、などの問題が多く起こりがちです。

「なんとなく」ではなく「しっかりと」した準備が必要

お客様がクリーニング店を選ぶ時に重要視するのは、店舗の立地(自宅からの距離)、クリーニングの料金、仕上がり品質、店員の対応、などですが、実は「クレーム産業」と呼ばれているクリーニング店の運営においては、店員の対応力・接客力が継続的に収益を上げ続けられるかどうか、のポイントとなります。

「定年退職後には、のんびりとクリーニング屋でもやって、お小遣いを稼いで年金の足しにするか」という甘い気持ちで開業してしまうと、お客様のクレーム対応で心と時間が奪われてしまい、とても苦労します。開業前には、チェーンに入る入らないにかかわらず、しっかりと事前に業界知識やクレームが多く発生する事例などを勉強しておき、お客様の不満足度合いを高めないように気を付けましょう。 

クリーニング業界は1992年に8,170億円の市場規模ピークを迎えてから、年々市場が縮小し続けてしまっています。もちろん背景には全自動洗濯機の普及・柔軟剤などの進化・形状記憶カッターシャツの販売増などがありますが、いずれにしても、「クリーニング屋を開いていればお客様が来てくれる時代」は終わった、と言えます。
2011年にはホームクリーニング総需要額は3892億円まで落ち込み、1992年から約半減。
年間あたり@7,734円。92年のピーク時には@20,000円ありましたので、約40%まで落ちこんでしまったことになります。(日本クリーニング新聞より)

ただ、ご安心ください。このご時世でも、しっかりと利益を出し続けているクリーニング店はたくさんありますし、クリーニング店の開業においては、他の業種で開業するよりも、以下のようなメリットがあります。

・小さい店舗(省スペース)/小資本で開業できる
・仕入れと在庫リスクがほとんど存在しない
・クリーニングを預かる時点で精算するので、貸し倒れリスクが少ない
・リピート性が高い業態のため、一度開拓したお客様は継続的に利用してくれることが多い

「なんとなくクリーニング店でも開業するか」ではなく、しっかりと事前準備をしたうえで開業をして、お客様に選んでいただける店づくりと接客をすれば、堅実な経営ができる業態と言えるでしょう。

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