クリーニング店経営のヒント

販促・キャンペーン
クリーニング店は「街のコンシェルジュ」になる

「待ちの姿勢」から脱却する

クールビズの普及により、クリーニング業界は夏場の売上が落ちて大変だ、という声をよくお聞きします。確かにクールビズによりスーツを着るビジネスマンが減り、その余波がクリーニング店にきていることは確かでしょう。
昨日は何人のお客様が来店されましたか?先週はどれくらいでしたか?
「お客様の数は年々減っていますよ。でも、私たちクリーニング店はお客様が来店してくださるのを、ずっと待っているしかないのです。クリーニング業というのは待ちの商売だから」そんな弱気の言葉が聞こえてきそうです。

でも、お客様の数が年々減っている中、本当に「待っている」だけで良いのでしょうか?自ら積極的に動くことで、少しでもお客様の数を増やし、リピート来店してくださるように、何かできることはないのでしょうか?

地域のコンシェルジュになる

「あまりお金をかけずにできることがあるのなら、ぜひやってみたい」という前向きな方におすすめなのが、「街のコンシェルジュになる」ことです。
コンシェルジュというと舌を噛みそうで何やら難しく感じられるかもしれませんが、平たく言えば「我が街・地域については何でも知っている状態をつくり、お客様から質問をされたら、あらゆる角度でお答えできる状態を作る」ということです。

あなたのクリーニング店がある街・地域には、色々な方が住んでいたり、通ったりしているはずです。
年齢、性別、職業はもちろんのこと、入学、就職、妊娠・出産、退職、病気など、その方のライフイベントごとに、周りの環境や欲するモノ・情報は刻一刻と変わってきます。

例えば、22歳で就職したことを機に我が街に引っ越してきたA子さんは、たまにビジネススーツをクリーニングしにきてくださる程度でしたが、10年の時が経ち、結婚して妊娠されました。
このA子さんの妊娠時のニーズ(知りたい情報)は「徒歩圏内に良いマタニティヨガスクールはないか?」「デカフェのコーヒーが飲める喫茶店はないか?」「無痛分娩を得意としている産婦人科は近隣にないか?」などでしょう。
A子さんは雑誌やテレビでデカフェについて知り、「いいな。飲みたいな」と思っても、なかなか自分が住んでいる街ではどの喫茶店に行ったらデカフェコーヒーが飲めるのか、という情報は得られません。そんな時に、たまにスーツを出しに行っていたクリーニング店のPOPに、「街のコンシェルジュ始めました」と貼ってあったらどうでしょうか?ダメ元で「デカフェが飲める喫茶店ってこの街にありますか?」と聞いてみられることでしょう。
「この店は単なるクリーニング店と思っていたけど、さすがに地元で何十年もやっている店だけあって、色々な情報を知っているんだな。あ、この街に関する無料メルマガも配信しているのなら、登録してみようかな」となっていただけるかもしれません。

同様に、先日無事に定年退職されたBさんがいらっしゃるとしましょう。
「家にいても奥さんとケンカばかりしちゃうから、日中はできるだけ外出するようにしてるんだよ。あまりお金をかけずに仲間をみつけられそうなところはないかな?」恐らくBさんのニーズはこんな感じではないでしょうか?
このBさんには、シニア割引があるスポーツクラブや、囲碁会館、近隣の手打ちそば屋一覧などの情報をお渡しできれば、すごく喜んでいただけるでしょう。
定年退職されたBさんはワイシャツもスーツもクリーニングに出す必要がなくなったんだから、そんな方を相手に情報発信して何になるんだ?と思われるかもしれませんが、Bさんの奥様、お子さんなど、そのご家族のクリーニングニーズを拾うためには非常に効果的なのです。

地域情報をチラシにする

これまで、クリーニング店が行う販促と言えば、「秋の衣替えキャンペーン」などのように、自店が展開するキャンペーンお得情報をハガキやチラシに刷り、配るというものばかりでした。
でも、街のコンシェルジュになるからには、例えば「○○街B級グルメマップ」を印刷して、端のほうに「Produced by クリーニング増田」とさりげなく店名と地図を入れたチラシを配ってみましょう。
キャンペーンチラシを受け取った際はゴミ箱にすぐ捨ててしまっていたお客様が「このマップは面白いからとっておこう」と保存をしてくれるかもしれません。同じ費用をかけるのならば、ゴミ箱直行便よりも、お客様の記憶と手元に残してもらえるほうが良いですもんね。

もちろん、一朝一夕に街のコンシェルジュになれるわけではありません。

・ラーメン店やそば屋など、業態ごとの飲食店一覧
・〇〇町から〇〇町までくらいの範囲で、出前をしてくれるお店一覧
・子供服・文房具など、子供用の店一覧
・小児科医と開業時間一覧
・土日でも緊急診察をしてくれる病院の連絡先一覧
・日本語が話せない外国人向けに英語・韓国語・中国語・スペイン語・タイ語など、外国語が通じる店一覧
・春に満開の桜が楽しめるお花見スポットMAP

など、まずはご自身の得意な領域の情報を集め、まとめるところから始めてみられたら良いでしょう。スタッフやご家族にも協力してもらい、継続的に街の情報を集め続ければ、必ず街のコンシェルジュになることができるはずです。

情報を持っているコンシェルジュの店には、クリーニング以外の相談が多く入ってきます。それを面倒だと感じるのではなく、「クリーニング店としてお店でお客様を待っていても誰も声をかけてくれなかったが、コンシェルジュを名乗り出してからは、これまで全く接点の無かったお客様が声をかけてくれるようになったぞ」と前向きに捉えられるべきです。
まずはクリーニングとは関係のない場面であっても、何かしらお客様と接点を持ち、あなたの人柄と情報量と笑顔に興味を持っていただだければ、次は洗濯物を持って再来店をしてくれるようになるでしょう。
店で待っているだけの旧態依然としたクリーニング屋を続けていても、競争は厳しくなるばかりですよ。

街のコンシェルジュになることは資格もいらず、費用もほとんどかかりません。ぜひ試してみてください。

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