ビギナーオーナーのためのサロン計数管理

第3回売上目標をベースに立てる行動計画

前回は経営計画を達成するための利益計画の立て方をご説明しました。 今回は前回立てた3年間で300万円を貯める方針を達成するための「利益計画」をもとに「売上計画」と「行動計画」の立て方をご説明したいと思います。

前回立てた利益計画金額の算定

実効税率29.97%(2016年度実効税率 法人の場合)
1年間で貯める資金1,000,000円÷(1-実効税率29.97%)
=1年間利益1,427,960円
1年間の利益÷12か月≒月平均利益118,997円

上記の「利益計画」を達成するために必要な売上が「売上目標」になります。さらに「売上目標」を達成するための具体的な行動を「行動計画」にします。

前回説明部分

経営計画=経営理念を達成するための計画  →  利益計画=経営計画を達成するための計画

今回説明部分

売上目標=利益計画を達成するための目標  →  行動計画=売上目標を達成するための計画

必要資金を3年間で300万円貯めるための計画

【現状サロン情報】
都内某駅 西口徒歩3分 面積16坪
スタッフ4人(社長を含む)
定休日:火曜 第1第3水曜日
営業時間:10:00~19:30
スタッフ:労働時間1日8時間(昼食休憩1時間、他休憩30分有り) 週休2日
利益計画を立てた結果、月々118,997円の利益が必要だということがわかりました。(第2回参照

1. 1ヶ月で必要な資金はいくら?

月額固定費+1月当たり必要利益(合計 2,160,000円)
①水道光熱費72,000円+②広告宣伝費96,000円+③地代家賃240,000円
+※④人件費 1,200,000円(社会保険料会社負担分込)+⑤その他経費433,003円+⑥必要利益118,997円=2,160,000円
※人件費内訳
経営者400,000円
スタイリストA 300,000円
スタイリストB 300,000円
アシスタント 200,000円

2. 月間の売上目標はいくら必要?(2,400,000円)

2,160,000円(月額固定費+1月当たり必要利益)÷※90%=月間売上目標2,400,000円
※原価率(材料費率)=売上の10% 100%-原価率=粗利益率90%

3. 行動計画

平成28年3月の場合
営業日数24日、定休日(火曜日5日、水曜日2日)

(1)営業日数から1日当たりの目標売上を立てる場合

月間目標売上2,400,000円÷営業日数24日=1日当たり平均売上目標100,000円


(2)スタッフ出勤日数から1日当たりの目標売上を立てる場合

週休2日のためスタッフが4人出勤する日と3人の日があるので、出勤人数に合わせた計画の立て方も有効でしょう。
週休2日なのでスタッフ公休日が2日、スタッフ出勤日数22日となります。

スタッフ出勤日数22日×スタッフ人数4人=延べ出勤日数88日
月間売上目標2,400,000円÷延べ出勤日数88日≒スタッフ一人当たり1日当たり売上27,273円
4人営業日の売上目標=27,273円×4人=109,092円
3人営業日の売上目標=27,273円×3人=81,189円

4. 行動計画を成功させて売上目標を達成するには

スタッフに目標達成できるという自信を持たせることです。そのためには、具体的な行動計画が必要です。
例えば、客単価を上げて売上を増加させていくためには、既存のお客様にどのようにスタイルを提案していくか等、お客様が来店する前に準備をしておかなくてはなりません。パーマ・カラー等をすすめることができるように練習していなければ、その時になってすすめることはなかなか難しいことだと思います。
朝礼で今日来店していただくお客様にどのようなスタイルを勧めるかを発表し、スタッフ同士でお客様の情報を共有し、終礼でその結果を報告するようにすると、売上目標を達成するためにスタッフが今日何をすべきかが分かり、その結果どうだったのかチェックをすることもできます。

このようにスタッフ全員が経営理念に沿った経営計画を理解し、利益計画の具体性を把握し、売上目標に向かって具体的にどのようにすれば達成するのかということを共有しておく環境が必要です。理解しているからこそ、スタッフたちは自信をもって行動していくことができるのです。

サロンの計数管理は 税理士法人西川会計 へご相談下さい。

税理士法人 西川会計 プロフィール

サロン経営のプロとしてサロン業界の発展とともに歩んできた、税理士法人西川会計。
事業計画書の作成や開業資金の調達・開業準備のポイントなどサロン経営に 40 年携わってきた実績とノウハウ武器に、サロンの商売繁盛をサポートいたします。

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