ビギナーオーナーのためのサロン計数管理

第6回試算表を理解しサロン経営に活用しよう~貸借対照表~

「貸借対照表」とはサロンのある一時点における資産・負債の状態を表します。
左側に資産、右側に負債と純資産が表示されます。

資産とはサロンの財産のことで、資金の運用状態を示します。

負債とはサロンの借金のことで、資金の調達源泉を示します。

純資産とはサロンの自己資金と、過去の儲けです。

もう少しわかりやすくお話しすると、お店は今の財産を所有するにあたって、誰かからお金を調達してきた(他人資本)のですか、それとも自分の儲けで蓄えた(自己資本)のですか、ということを貸借対照表は表しています。自己資本比率という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この比率がまさに、貸借対照表で示される他人への依存度のことを言っています。自己資本比率が高いと、自分の足でしっかりと自立している。お店の経営が安定的であると言えるのです。
では自己資本比率について詳しくご説明します。

自己資本比率とは

自己資本比率とは、総資本に対する純資産の比率です。
会社の資産を形成するために元手の資金をどこから調達しているかを示す指標です。
その資金の内、他人(金融機関等)から借りた資金はいずれ返済しなくてはいけないので負債として区分されます。これを他人資本といいます。その他の返済の必要のない資金を純資産として区分されます。これが自己資本です。
業種別の経営分析表(TKC経営指標・平成27年版全国平均参照)の美容業で見ますと、全企業平均が14.6%で、黒字企業平均が34.5%となります。

◇計算式:自己資本(純資産)/総資本(資産)×100=自己資本比率(%)

では、なぜ自己資本比率が高い方が良いかといいますと、返済しなくても良い資金の割合が多いということです。つまり返済が必要な資金で経営をしていると、赤字の時でも定期的に返済をいなくてはいけないので、経営が不安定になってしまうからです。したがって返済しなくても良い資金で経営している会社は経営が安定しているということなのです。

注:自己資本は資本金、繰越利益剰余金等で形成されています。
  資本金=株主から出資してもらった資金
  繰越利益剰余金=会社設立時から今までの当期利益の合計額

◎成績を良くするためには!

自己資本比率を高くするには、純資産=自己資本(分子)を増やすか、総資本=資産(分母)を下げるしかありません。

(1)資産=総資本の金額を下げる

①不良在庫を処分する
②不要資産を売却する

(2)純資産=自己資本の金額を増やす

①増資
資本金の金額を多くする。新たに出資してもらうことです。
②毎年利益を出す
毎年の利益を積み重ねていけば、繰越利益剰余金の金額が多くなっていきます。

(3)負債を少なくする

純資産=自己資本の割合を高くするためには負債を少なくする方法も有効です。
①不要資産の売却代金で負債を返済する
②早く借金を返済する

サロンの計数管理は 税理士法人西川会計 へご相談下さい。

税理士法人 西川会計 プロフィール

サロン経営のプロとしてサロン業界の発展とともに歩んできた、税理士法人西川会計。
事業計画書の作成や開業資金の調達・開業準備のポイントなどサロン経営に 40 年携わってきた実績とノウハウ武器に、サロンの商売繁盛をサポートいたします。

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