ビギナーオーナーのためのサロン計数管理

第12回現金管理の仕方と重要性

経営の第一歩として、まずは「現金」取扱いが重要になってきます。
しっかりと「現金を管理すること」すなわちサロン事故防止の基本です。
日々のお金の出入りと残高を把握して、生活費とお店のお金を分けることも経営者としての第一歩です。

Ⅰ.なぜ現金管理が必要なのか

美容業界の厳しい競争の中で生き残るには、サロンを経営するに当たり、しっかりした内部体制を作ることが必要です。
現金の動きは数字で表されます。戦略的に利益を作り上げるには、日々の「収入」と「費用」を把握しながら、自分のサロンの「今」を分析していくことが欠かせません。

Ⅱ.現金管理が出来ていないと、どうなるのか

「毎日売上を上げているのに、全然お金が貯まらないのはなぜ?」それは、きちんと現金管理をしていないからです。
具体的には、下記のような理由が挙げられます。

1.

現金管理の“落とし穴”

①サロンの「小さな支出」に気が付かない
②売上や経費の「計上漏れ」に気が付かない
③お金を何に使ったかわからない      など

例えば「今日の売上はいくら?」という質問にはすぐに答えられる方でも、「今日の経費はいくら?」という質問にはとっさに回答できないことも…。
これは一体なぜでしょうか?
経費には材料費、電気代、サービス費、地代家賃、給料など沢山あり、支払い方も様々なので、出ていくお金の額が実感しにくいからです。
その結果、毎日のサロン業務に追われて、通帳残高がゼロになってから慌てて銀行に預け入れをされる方もいらっしゃいます。

「手元にお金がない=儲かっていない」だから税金もかからないと思っていたら、いざ計算してみると税金がかかった!ということになりかねません。

これは、実際の儲けを正確につかんでいないために起こる現象です。
こうならないためにも、現金管理を確実に実行しましょう。
これこそが繁盛サロンへの近道です!

Ⅲ.毎日現金をチェックしましょう。

1.

入出金取引

サロンの開店準備から閉店後の締め処理は、毎日のことなので当たり前に行っているかもしれません。
現金をチェックする場合は、常に複数スタッフ行うことで、共通の認識を持ち現金管理の大切さを再確認することが大切になります。

Ⅳ.1日の現金の流れをみてみよう

(1) 開店前:レジのつり銭残高のチェック

(2) 営業中:(入金)売上金の預かり / (出金)経費の支払い
① つり銭定額方式(下記参照)
② 小口現金方式(下記参照)

(3) 閉店後:レジ締めと記帳
① レジ締め
② 現金を数えて、金種表を作成(1万円札何枚、千円札何枚等)
③ 現金出納帳を記帳する
④ 現金残高が合っていることを確認

預金へ入金:責任をもって確実に管理、把握
① 店長が持ち帰り、翌朝入金
② 銀行の夜間金庫へ入金(金庫の使用料が発生)
③ コンビニATMで紙幣のみ入金(毎回手数料が発生)

Ⅴ.2つの現金管理方式 

1.

つり銭定額方式

これは、毎日同額の「つり銭」を残し、レジを締める際の現金と、翌日のつり銭の差額を全額「普通預金」に預け入れる方法です。
① メリット
□日々、現金の始まりと終わりが同じ金額なので、帳簿がつけやすい。
□「現金過不足」が発見しやすく、現金を金庫に入れておく必要がない。
□その日の現金残をそのまま入金するので、日々の収支が把握しやすい。
② デメリット 
■経費が出やすい。

2.

小口現金方式

これは、売上を毎日全額「普通預金」に預け入れ、少額の支出のみ「小口現金」として現金で精算する方法です。
① メリット
□売上を全額入金することで、売上が通帳に記録され確実な証拠となる。
□オーナーの知らない多額の支出が抑えられる。
□使用できる現金が限られているので、節約につながる。
② デメリット 
■支払の際、手元に現金がないため銀行振込等の事務手続きが増える。
■現金出納帳と小口現金出納帳をつけないといけない。

Ⅵ.現金出納帳の記帳

「記帳」とは?
そもそも「記帳」とは、「商売に関連して動いたお金の流れを記録すること」です。そのお金の中で、最も基本となるのが現金です。
普通預金などは通帳を見れば分かりますが、現金の流れは「実際に使った人にしか分からない」ため、きちんと記録を付ける必要があります。
現金出納帳とは、「いつ何に使ったか」「誰にいくら払ったのか」について、現金の流れをまとめたものです。

1.

現金出納帳を正しくつける手順

① 必ず「レジ現金」または「小口現金」から支出する。
② 「レシート」や「領収書」をきちんと整理する。
③ 入出金は必ずその日のうちに「現金出納帳」に記帳する。
④ 現金残高と帳簿残高が一致していることを確認してお店を締める。

※チェックポイント
過去にオーナー等が立て替えた領収証を精算する場合は、領収証の日付ではなく「精算した日の日付」で記帳します!

サロンの計数管理は 税理士法人西川会計 へご相談下さい。

税理士法人 西川会計 プロフィール

サロン経営のプロとしてサロン業界の発展とともに歩んできた、税理士法人西川会計。
事業計画書の作成や開業資金の調達・開業準備のポイントなどサロン経営に 40 年携わってきた実績とノウハウ武器に、サロンの商売繁盛をサポートいたします。

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