ビギナーオーナーのためのサロン計数管理

第28回サロンの経費(接待交際費・会議費)

「接待交際費」は、お客様や仕入れ先、スタッフなどといった事業関係者に対して「接待、慰安、慶弔、贈答」などの目的で支出する費用のことをいいます。
B to C(=個人顧客相手)のサービス業であるサロンの経営においては、それほど多額の経費ではないかもしれませんが、出費の目的や相手または金額によっては「接待交際費」ではなく、他の勘定科目を使用した方が良い場合がありますので注意が必要です。

また、「接待交際費」は税金の計算上、全額費用にならない場合があります。※参照
(個人事業主は全額費用になります。)
しっかりと「接待交際費」の内容を理解し経費計上しましょう。
そして「接待交際費」を理解する上で重要な勘定科目が「会議費」になります。
この2つの科目の違いにも気を付けて使い分けましょう。

法人の接待交際費は、2020年3月31日まで下記のいずれか金額は経費になりません。
① 接待交際費のうち、飲食費の50%に相当する金額を超える部分の金額
② 800万円をこえる金額

次に、接待交際費と関わりのある科目や内容についてまとめていますので、記帳で迷った時にはご確認ください。

接待交際費と関わりのある科目一覧

勘定科目 性質 具体例
① 接待交際費 接待や慶弔、贈答を目的とする費用 新年会や忘年会等、サロンの会合に参加した場合、お客様やディーラー等取引先との会食費、手土産代、慶弔行事の際に出費する費用。(注1)接待の相手を必ず帳簿や領収書に記載してください。
② 福利厚生費 専らスタッフの慰安のために出費する費用 スタッフの慰安のための社員旅行、スタッフとその親族に対して出費される慶弔費など。
スタッフ参加の新年会、忘年会等
③ 会議費 会議に関連して出費される飲食物等の費用 スタッフ会議に出されるお茶菓子、弁当や飲み物など。(注2)
④ サービス費 来店されたお客様のために出費した費用 雑誌、お客様用のお茶菓子、花、有線など。
⑤ 寄付金 事業関係以外の個人や団体に出費した金銭や贈答品代 政治団体への拠出金、神社への祭礼など。

(注1)平成18年の税制改正により、一人あたり5,000円以下の取引先等との飲食費については「接待交際費」に含めなくてよいことになりましたので、他の接待交際費と分けるために「会議費」を使用することをおすすめいたします。接待の相手と人数をしっかり帳簿や領収書に記載しましょう。

(注2)「会議費」を費用として計上するには、原則としてどんな会議なのか、どんな内容を話し合ったのかを示す書類等が必要です。また、会議費に大量のお酒の注文等がある場合は会議を開催したと認められないこともあります。スタッフミーティング等は議事ノート等をつくり、開催日や開催場所を明記しましょう。

接待交際費で領収書がでない場合の注意点

領収書のもらえないご祝儀や香典などは、かならず証拠となるようなものを保管しておきましょう。結婚式では招待状や式次第・葬式では会葬礼状などをしっかりと保管しておきましょう。
また、出産祝いや見舞金などは証拠となるものは無いと思われますので、「日時・相手・金額・内容」等を記載した書類を用意しておきましょう。

勘定科目の選択方法(事例)

事例1:
接待後の交通費(タクシー代等)は接待交際費? 交通費?
① 接待する側の交通費は=接待交際費
② 接待される側の交通費は=交通費
事例2:
スタッフと飲食をした場合は何費?
① 会議を目的とした飲食費で一人当たり5,000以下=会議費
② 忘年会、新年会等のスタッフ全員が参加するような飲食=厚生費
③ 店長等、特定のスタッフと飲食する場合=接待交際費

サロンの計数管理は 税理士法人西川会計 へご相談下さい。

税理士法人 西川会計 プロフィール

サロン経営のプロとしてサロン業界の発展とともに歩んできた、税理士法人西川会計。
事業計画書の作成や開業資金の調達・開業準備のポイントなどサロン経営に 40 年携わってきた実績とノウハウ武器に、サロンの商売繁盛をサポートいたします。

ページの先頭へ