サロン店経営のヒント

スタッフ教育
日本にはチップ制度がない

海外では、レストランなどで食事をする際に、担当ウエイター、ウエイトレスにチップを払う習慣があります。従業員側はお客様に良いサービスを笑顔で提供することでチップの増額を狙えるというモチベーションがはたらきますし、お客様側も、気持ちの良い接客をしてくれた従業員には、惜しまずチップを払ってくれます。

でも、日本ではチップの習慣が無いために、「自分が担当するお客様に、なんとか楽しんでいただこう」という姿勢で接客する人が美容室だけでなく他業界でも少ないと言えます。
では、日本の美容室で、従業員が「お客様にもっと楽しんでいただくためにはどうしたら良いか?」ということを真剣かつ楽しみながら考え、実践しつづける風土をつくるためにはどうしたら良いのでしょうか?

お客様に良い従業員を「投票」してもらう

結論から言ってしまうと、「お客様に、お気に入りの従業員に投票をしてもらう」というキャンペーンを実施することで、そのモチベーションが高い風土を創ることができます。キャンペーン内容(投票をしてもらう項目)は各回替えていくことが望ましいですが、例えば
・笑顔キャンペーン
・オシャレさんキャンペーン
・話が面白いキャンペーン
・施術がすごいよキャンペーン
などのように、それぞれのテーマに沿って、お客様が「この従業員がピカイチだ」と感じられる人に投票をしてもらうのです。お客様にはご来店時にカードをお渡ししながらキャンペーン趣旨を説明して、協力していただくようにしましょう。
「このカードは無料です。あなたが「一番」「良いな」と思うスタッフにカードをお渡しください。このカードが私たちの更なるモチベーションアップにつながります。ぜひお気に入りに投票してください」などのような説明文をカードにつけておけば、お客様も喜びながら協力してくれると共に、「投票したい人は誰かな」と各スタッフのサービスレベルを意識しながら接客を受け始められるため、良い意味でスタッフにも緊張が走ります。

お客様から集められた「投票用紙」の数ごとにインセンティブ(報酬)をつけても良いでしょう。また、各キャンペーンで日々1位を獲得した人に、翌朝の朝礼で「自分がなぜ多くの投票を得られたのか、お客様に評価をしていただくために、どんな努力と意識をし続けているのか」などを発表させると、スタッフ1人1人のモチベーションがグングン上がっていきます。

従業員同士でも「投票」を行う

更に、従業員同士でも投票を行うようにしてください。これは「サンクスカード」のようなもので、キャンペーン内容に関係なく、「この人のこの動きが、自分(美容室)にとってすごくありがたかった」ということを感じた際に渡すカードです。
「カット後のお流し中に担当ではないのに床の髪を掃除してくれた」「施術中の予約確認時に、お客様に失礼の無いように笑顔で一言添えてくれた」「閉店後のカット練習時に何も依頼していないのに、技術を教えてくれた」など、とにかく従業員(スタッフ)同士でありがたい、と感じた時にカードを渡しあうのです。
お客様からの投票ももちろん嬉しいのですが、普段は忙しさにかまけてあまりしっかりとお礼を言いあえていない美容室においては、従業員同士でこのサンクスカードを渡すことによって、各自のモチベーションアップにつながっていきます。

このように、「お客様から」もしくは「従業員同士で」良いと思った人に投票をしてもらうことで、従業員は「お客様や他のスタッフに喜んでもらうためにはどうしたら良いか」を常に考え、工夫しながら行動をするようになり、美容室全体の接客レベルとホスピタリティが上がっていくことになります。

残念ながら、日々頑張り続けてくれている従業員に、十分な給与を支払えていない美容室も多いでしょう。でも、この「投票」を行うことで、お客様からの評価を直接感じることができるようになるため、従業員のモチベーションが上がり、給与をもらうこと以外の喜びを感じてくれるようになります。
原価はほとんどかかりませんので、ぜひ、試してみてください。

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