ビギナーオーナーのためのサロン計数管理

第42回増税時期の設備等の取得で押さえておきたいポイント

2019年10月1日から、消費税が10%になる予定ですが、税率が上がる前に高額な器具や備品の購入(取得)、お店の改装工事などを検討している方も多いかと思います。
この時期の購入や契約の際に押さえておきたいポイントについて具体例を挙げてご紹介します。

【現金での購入】

具体例:家電量販店や美容ディーラーからのドライヤーの購入

原則9月30日までに購入したものは8%になり、10月1日以降に購入したものは10%になります。
ただしディーラーへの注文は注意が必要です。美容ディーラーの場合、ほとんどが売上の計上基準(お客様に売ったと認識する日)を納品の日にしていると思います。
9月末ギリギリに注文しても納品が10月になってしまった場合、請求の日付は納品日になってしまいます。9月末の注文の際には、8%になるのか10%になるのか確認をしておくことをおすすめします。
美容ディーラーの請求書の締め日が末日でない場合も考え方は同様です。注文日が15日だった場合、9月16日から9月30日までに納品されたものは8%で、10月1日から10月15日までに納品されたものは10%になります。

【リース契約】

現金での購入でなく、リース契約をされている(検討されている)場合には、リースの種類によって取扱いが異なります。
リース契約はオペレーティング・リースとファイナンス・リースの2種類に分かれます。
オペレーティング・リースとは一般的に取引先から直接レンタルをする取引です。

具体例:リース契約で店舗用マットをリース(オペレーティング・リース)

リース期間が9月30日以前なら8%、10月1日以降になる場合は10%になります。

ファイナンス・リースとはリース会社に器具などを購入してもらい、その購入してもらったものを借りて毎月リース会社に支払をする取引です。その他、諸々の要件はありますが、リース会社を挟んでいるだけで自社で購入したのと変わらない取引が該当します。

具体例:リース契約で店舗用エアコンを購入(ファイナンス・リース)

契約日とリース開始日が2019年9月30日以前の場合は2019年10月1日以降も旧税率の8%のままになります。
契約日が10月1日以前でもリース開始が10月1日以後であれば、リース料は新税率の10%となります。
契約日もリース開始日も10月1日以後のものは、リース料は新税率の10%となります。
現在契約しているリースで、2014年3月31日以前にリースが開始されたもので、5%の旧税率が適用されているものは、2019年10月1日以降も引き続き5%の税率となります。
再リース料について、①④のような契約であっても、再リース料は新税率の10%となります。

【内装工事等の工事請負契約】

具体例:内装工事の契約

内装工事等も上記のリース契約と同じような取り扱いとなりますが、基準日(2019年3月31日)より前の契約については注意が必要です。

契約日と引き渡し日が2019年9月30日以前の場合は旧税率の8%となります。
契約日が10月1日以前でも引き渡し日が10月1日以後であれば、工事代金は新税率の10%となります。
契約日も引き渡し日も10月1日以後のものは、工事代金は新税率の10%となります。
基準日と言われる2019年3月31日以前に契約したものであれば、引き渡し日が2019年10月1日以後であれば、工事代金は旧税率の8%のままとなります。

日本商工会議所発行 「2018年 春版 中小企業のための消費税軽減税率制度導入と消費税転嫁対策」より

設備の取得方法や時期で税率も変わってきますので、内容を知った上で購入や契約の時期を検討してみてはいかがでしょうか。

税理士法人 西川会計 プロフィール

サロン経営のプロとしてサロン業界の発展とともに歩んできた、税理士法人西川会計。
事業計画書の作成や開業資金の調達・開業準備のポイントなどサロン経営に 40 年携わってきた実績とノウハウ武器に、サロンの商売繁盛をサポートいたします。

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