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- Point 3:成功事例の吸い上げ
クリーニング店経営成功のための
3つのポイント
チェーン展開をされているクリーニング店と個人店の大きな違いは「チームであるかどうか」ではないでしょうか。チェーン=チームという視点は当たり前と思われるかも知れません。しかし果たしてそうでしょうか。チェーン店においては、同一の看板を掲げて同じマニュアルの基に運営をしているにも関わらず、
「ある店ではデラックス仕上げの率が高いのに、別の店では極めて低い」
「ある店では引き取り日数が短いのに別の店で引き取りの状態が良くない」
など、各店における差が出てきてしまっていることが多くはないでしょうか?この場合はチェーンをチームとして捉えておらず、連携がうまくできていない可能性が高いと思われます。
ご存知のようにクリーニング業界においては激しい競争が続いています。最も多く見られるのは価格競争。1円単位で値下げをしながらの激しいお客争奪戦は多くの街で見られます。人口の減少が加速中であるにも関わらず、一つの街に複数のお店が出店しているクリーニング店。この業種にとって勝ち残るために必要なのは単なる価格競争にならないための戦略です。戦略とは、今お店にある強みを最大限に有効に使っていく方法と捉えてみてもいいでしょう。そしてその戦略で欠かせないのが、冒頭に申し上げたチームの連携なのです。
連携していく上で重要なのは多店舗の状況をリアルタイムで把握していくことです。競争における司令塔を果たす本部が、チェーン店の全体像、そして個店の状況をスピーディかつタイムリーに把握していれば、有効な一手が速やかかつ的確に打てます。また多店舗経営をしている上で大きな財産となるのが各店での成功事例です。競合店がどのようにして、利益率の高いデラックス仕上げの注文率を上げているかは、誰も教えてくれません。しかし同じチェーン店ならば、それをきめ細かく共有することができます。あるお店が引き取り日数を早めるためにその呼び掛けを行うポスターを作成して成果を上げているなら他の店でも実践してみればいいのです。
他にも来店から会計までの時間を短縮し、お客様の不満足を撲滅しているお店の接客事例、特注品の金額をスタッフが即答できるためのトレーニング法など、各店が独自で工夫を行い、成功を収めている事例をタイムリーに把握し、他店でも展開しやすいように共有をしてあげる、これが本部の役割です。
ではその共有はどうすればできるのでしょうか。定期的に店長会議等を行い、その場で発表していくことも考えられますがそれでは後手になる場合もあります。
成功事例共有までの段取りとしては、本部側が各店のレジ情報をタイムリーに把握し、定量分析を行うことで、「各店の特徴」を抽出することとなりますが、具体的には
などの流れが理想的と言えるでしょう。
など、クリーニングチェーン店経営において重点管理すべき指標とお店をピックアップして、その実施施策や成功事例を共有するのです。
もちろん、成功事例の共有が終わった後は、全店合同で「○○チャレンジ」などを展開し、チェーン店内で重点指標の達成状況を競争しあうような仕掛けをすることで、各店の運営レベルがより高まるようになります。
個店ではなく、チーム(チェーン)でクリーニング店を運営していることの強みは、成功事例の的確な共有にある、と言えますね。
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